【10月14日 AFP】大阪で半年にわたって開催されていた大阪・関西万博が13日、閉幕した。開幕前はさまざまな問題が指摘され、世論の期待も一様ではなかったが、最終的には2500万人以上の来場者があった。

万博のシンボルで、各国のパビリオンを囲んだ世界最大の木造建築物「大屋根リング」は、高校生が保存を求める署名運動を始めるほどの人気となった。

現在の計画では、建築家の藤本壮介氏が手掛けたリングの約200メートルが保存される予定だが、署名した約7000人は、リング全体の保存を求めている。

当初は関心が低調で、万博の成功は疑問視されていた。しかし、主催者によると、約160の国と地域が技術、文化、食を展示した万博の運営収支は、少なくとも230億円の黒字になる見通しだという。

イベントのハイライトには、「火星の石」、動く「iPS心臓」、そして藻類の姿をした「ハローキティ」のフィギュアなどがあった。

開催期間中には、ユスリカの大量発生やウォータープラザでのレジオネラ菌検出疑い、猛暑の中での交通機関の停止など、さまざまな問題にも直面した。

フランス館の責任者ジャック・メール氏はAFPに対し、他の参加国にとってもこの万博は「非常に挑戦的」だったと語った。

過去のイベントと比べ、この万博は「最も高価で、最も複雑」だったが、彼はイベントを「素晴らしい」と総括した。(c)AFP