ホワイトハウス、トランプ氏選考漏れを批判「平和より政治優先」 ノーベル平和賞
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【10月11日 AFP】米ホワイトハウスは10日、ノルウェー・ノーベル委員会がベネズエラの野党指導者、マリア・コリナ・マチャド氏にノーベル平和賞を授与すると発表したのを受け、ドナルド・トランプ米大統領を選ばなかった同委員会を激しく非難した。
ホワイトハウスのスティーブン・チョン広報部長はX(旧ツイッター)への投稿で、「ノーベル委員会は平和より政治を優先していることを証明した」と主張。
「トランプ大統領は今後も和平合意を結び、戦争を終結させ、人命を救い続ける。人道主義者の心を持ち、彼のように強い意思で不可能を可能にすることのできる人物は二度と現れないだろう」と続けた。
トランプ氏1月の就任以来、数々の紛争解決に貢献した自分こそがノーベル平和賞に「ふさわしい」と繰り返しアピールしてきたが、専門家はトランプの主張について大げさだと指摘している。
トランプ氏は平和賞発表前夜の9日にもこの主張を繰り返し、今週パレスチナ自治区ガザ地区での和平計画の「第1段階」の仲介役を務めたことについて、自身が終結させた八つ目の紛争だと強調した。
一方で、「誰に授与しても構わない。平和賞のためではなく多くの命を救うためにやってきたのだから」とも述べた。
ノルウェーの首都オスロの専門家たちは発表前から、「アメリカファースト(米国第一主義)」政策は、創設者アルフレッド・ノーベルの1895年の遺言に記されたノーベル平和賞の理念に反するとして、トランプ氏が受賞する可能性はゼロだと指摘していた。(c)AFP