【10月10日 AFP】25MLBは9日、ナ・リーグ地区シリーズ(NLDS、5回戦制)第4戦が行われ、ロサンゼルス・ドジャースが延長11回の末に2-1でフィラデルフィア・フィリーズから劇的サヨナラ勝ちを収めた。戦績を3勝1敗としてリーグ優勝決定シリーズ(NLCS)進出を決めたドジャースは、ワールドシリーズ連覇に向けて前進した。

強力打線を擁する両チームによるこの日の試合は投手戦となり、ドジャースは先発タイラー・グラスノーが6回無失点の好投を見せ、フィリーズのエースで先発のクリストファー・サンチェスと互角の投げ合いを繰り広げた。

7回にドジャースは、2番手のエメット・シーハンがフィリーズのニック・カステラノスに適時二塁打を打たれて先制を許した。

その裏にドジャースが反撃に出ると、フィリーズはクローザーのジョアン・デュランを投入する中で大谷翔平を敬遠し、満塁策を取った。しかしこれが裏目に出て続くムーキー・ベッツが押し出しの四球を選び、ドジャースは同点に追いついた。

緊張感が高まる中、ドジャースがマウンドに送った佐々木朗希は期待通りの活躍を見せ、8回、9回、10回とフィリーズ打線を次々抑え込み、無失点ピッチングで切り抜けた。

迎えた11回裏、ドジャースはトミー・エドマンとマックス・マンシーが単打を放ち、二死1、3塁のチャンスをつくると、フィリーズはオーライオン・カーケリングが登板。カーケリングはエンリケ・ヘルナンデスに四球を与えて満塁とし、不振のアンディ・パヘスを打席に迎えた。

パヘスはバットを折られて投手ゴロとなったが、カーケリングがボール処理の際にファンブルをすると、さらに本塁への送球が大きくそれて代走の金慧成(キム・ヘソン)が決勝の本塁に生還。イニングが終わるはずのプレーでのミスにより、ドジャースが勝ち上がりを決めた。

ワールドシリーズ進出を懸けてドジャースは、シカゴ・カブスとミルウォーキー・ブルワーズの勝者と対戦する。

同日の試合でカブスはブルワーズに6-0で快勝し、シリーズ戦績を2勝2敗のタイに戻した。最終第5戦は11日にブルワーズの本拠地で行われる。(c)AFP