【10月9日 AFP】スペインのプロサッカーリーグを管轄するラ・リーガは8日、12月20日にFCバルセロナとビジャレアルが米フロリダ州マイアミでリーグ戦を行うと発表した。欧州サッカーのリーグ公式戦が国外で行われるのは、これが初めてとなる。

今週初め、欧州サッカー連盟(UEFA)は海外での試合開催に反対する意向を示したものの、例外的にこれを許可する方針を示した。来年2月にはイタリア・セリエAのACミランとコモが、オーストラリアでリーグ戦の試合を行う予定もある。

スペイン・プロサッカーリーグ機構(LFP)のハビエル・テバス会長は、「この試合によって、ラ・リーガとスペインサッカーを新たな次元へと導く一歩を踏み出す」と述べた。

「この決定が引き起こす可能性のある懸念を理解し、尊重する。しかし、それを文脈に沿って捉えることが重要である。これは、シーズンを構成する380試合のうちの1試合にすぎない」

この一戦はビジャレアルのホーム開催が予定されていたが、マイアミのハードロック・スタジアムで行われることになった。

ビジャレアルはシーズンチケットを持つサポーターへの補償措置を講じている。

ラ・リーガは「ビジャレアルのシーズンチケットホルダーは、試合に無料で渡航できます。マイアミへの渡航を選択しない方は、シーズンチケット価格の30%割引を受けることができます」と述べた。

9月には、両クラブの計18のサポーターグループが、海外での試合開催に「全面的な反対」を表明していた。また、バルセロナの宿敵レアル・マドリードも、リーグ戦の海外開催の決定には不満を示している。(c)AFP