【10月7日 AFP】米国のドナルド・トランプ大統領は6日、オレゴン州の連邦判事がポートランドへの州兵派遣を一時差し止める判断を示したことを受け、「反乱法」の発動に言及した。民主党が支配する都市への州兵派遣をめぐり法的課題に直面する中、トランプ氏は発言を強めた。

「反乱法は理由があって存在する。必要であれば、それを発動するだろう」とトランプ氏は大統領執務室で記者団に語り、さらに「人々が殺され、裁判所や州知事、市長が我々の行動を妨げる場合、もちろん行う」と述べた。

オレゴン州の連邦判事が一時差し止めの判断を示す一方で、イリノイ州の判事は、シカゴでの同様の動きを現時点では認めている。

イリノイ州当局はシカゴへの州兵派遣を阻止するために提訴したが、裁判所は即時の仮差止命令を出さず、全面的な審理を今週予定しているとして、政府に追加情報の提出を求めた。

両都市では、トランプ政権による大量追放政策の一環として連邦捜査官が急増しており、移民施設の外では抗議活動が続いている。(c)AFP