【10月7日 AFP】今年ノーベル賞の受賞が決まった一人は、優れた医学研究者であると同時に、ワーク・ライフ・バランスの模範を示す人物だ。そのため、彼自身がまだ、この朗報を知らない可能性もある。

フレッド・ラムズデル氏の2025年ノーベル生理学・医学賞受賞が6日に発表されたが、現在「最高の人生を楽しんでいる」最中で、「オフグリッド」のハイキングに出かけていると、同氏が顧問を務める米バイオ企業「ソノマ・バイオセラピューティクス」の広報担当者はAFPに語った。

ラムズデル氏は、免疫系の制御機構に関する研究での功績で、米国のメアリー・E・ブランコウ氏、日本の坂口志文氏とともに受賞が決まった。

しかし、ラムズデル氏がデジタルデトックスを行っているため、ノーベル委員会は同氏に連絡を取ることができず、受賞の知らせを伝えられていない。

ラムズデル氏の友人で、ソノマ・バイオセラピューティクスの共同創設者のジェフリー・ブルーストーン氏は、ラムズデル氏の功績を称賛しつつも、同氏に連絡が取れないと述べた。

「私も彼に連絡を取ろうとしているが、うまくいかない。彼はアイダホ州の奥地でバックパッキングをしているのかもしれない」とAFPに語った。(c)AFP