ボコ・ハラムが町襲撃、数千人が隣国カメルーンに避難 ナイジェリア
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【10月4日 AFP】ナイジェリア北東部ボルノ州グウォザ地区の町キラワがイスラム過激派組織「ボコ・ハラム」の襲撃を受け、住民数千人が国境を越えて隣国カメルーンに避難した。地元民が3日、AFPに明らかにした。
ボコ・ハラムと、ボコ・ハラムから分派したイスラム過激派組織「イスラム国西アフリカ州(ISWAP)」の抗争は、10年前のピーク時と比べると沈静化しているが、今年に入って衝突が増加している。
地元の反イスラム過激派民兵組織の指導者ウマル・アリ氏によると、ボコ・ハラムの戦闘員数十人が1日深夜、カメルーンと国境を接するグウォザ地区の町キラワを襲撃し、家々に火を付けた。住民5000人が町から避難したという。
キラワ開発協会の代表でコミュニティーリーダーのヤクブ・アリ氏によると、避難民の半数以上はトラックや船で川を渡ってカメルーンに避難した。
ヤクブ・アリ氏は、「この攻撃により、住民5000人全員が避難を余儀なくされた。約3000人は川を渡ってカメルーンに逃れた。その中には部族の長も含まれている」と述べた。
残りの約2000人は、ナイジェリア国内の近隣の町プルカとグウォザ、そして130キロ離れた州都マイドゥグリに避難したという。
2日にマイドゥグリに到着した住民のハッサン・ブタリ氏は、ボコ・ハラムがキラワを襲撃し、家々を焼き払ったため、住民全員が避難し、「町には人っ子一人いなくなった」と述べた。
住民は「状況が落ち着くまで避難している」という。
ボコ・ハラムは、部族の長の家を含む家々と、車両を焼き払ったという。
死傷者は報告されていない。(c)AFP