マスク氏、「ネットフリックス解約運動」に参加 トランスのプロパガンダ推進と非難
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【10月3日 AFP】米実業家イーロン・マスク氏は、米動画配信大手ネットフリックスがトランスジェンダーのプロパガンダを推進していると非難し、X(旧ツイッター)のフォロワー約2億2700万人に解約するよう呼び掛けた。
中国系動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の保守系アカウント「Libs」が、アニメシリーズ「デッド・エンド: ようこそ! オカルト遊園地へ」と、ネットフリックスの企業としてのダイバーシティ(多様性)への取り組みを理由に立ち上げたネットフリックス解約運動に加わった格好だ。
「デッド・エンド: ようこそ! オカルト遊園地へ」の制作者、ハミッシュ・スティール氏は、9月に起きた保守系活動家チャーリー・カーク氏の暗殺に関するソーシャルメディアでの発言が保守派に敬意を欠いていると受け止められ、反発を招いている。
ネットフリックスの株価は、この論争が勢いを増した1日に2%下落し、2日のニューヨーク証券取引所でもさらに2%下落した。
マスク氏は1日、Xへの投稿でTikTokのLibsの別の投稿を引用して「ネットフリックスを解約しよう」と呼び掛けた。
その投稿には、ネットフリックスが自社番組の監督や主演俳優の非白人率を増やしたとアピールする報告書のスクリーンショットが共有されていた。
この問題に関するその後の投稿で、マスク氏はフォロワーに対し「お子さんの健康のためにネットフリックスを解約しよう」と呼び掛けた。
スティール氏はリベラル派が多く利用する交流サイト(SNS)「ブルースカイ」への複数回の投稿でこの論争に触れ、「全部うそと中傷だ!」と述べたが、後に投稿を削除した。
世界一の大富豪であるマスク氏は、トランスジェンダー問題と個人的な因縁がある。長女のヴィヴィアン・ジェナ・ウィルソンさんは2022年に男性から女性への性別変更を公表し、名前と性別を法的に変更した。
マスク氏は、カリフォルニア州の名門校で植え付けられた「ウォーク(目覚めている、の意。社会問題や人種差別、性差別などへの意識が高いことを示す)な心のウイルス」によってわが子を「殺された」と主張している。(c)AFP