【9月28日 AFP】ロシアが占拠するウクライナ南部のザポリージャ原子力発電所が、4日連続で電力網から切断されているとウクライナとロシアの双方が27日に発表し、互いに送電線への攻撃を非難し合った。

欧州最大の原発での停電は前線に近いため頻発しているが、今回の停電はこれまでで最長となっており、専門家は事故のリスクが高まると警告している。

ウクライナのアンドリー・シビハ外相はX(旧ツイッター)で「ロシアの行動の結果、ザポリージャ原発は4日間電力を失っている」と述べた。

2022年の侵攻初期に同原発を掌握したロシア側は、23日から予備電源で稼働していると明かし、ウクライナが送電網を攻撃したと主張している。

ロシアの支援を受ける原発運営者はテレグラムに、23日以降「ザポリージャ原発の必要電力は予備のディーゼル発電機によって供給されている」と述べている。

国際環境NGOグリーンピース・ウクライナは、「非常用ディーゼル発電機は、極限状況でのみ使用される最終防衛ラインと見なされている」とし、ロシア側がこの危機を利用して、「一時的にロシアが占領したウクライナの送電網への再接続を試み」、後日原子炉の1基を再稼働させる可能性があると主張している。

紛争開始前、ウクライナの電力の約5分の1を生産していた同原発の6基の原子炉は、ロシアの占拠以降、停止されたままとなっている。しかし、原発は冷却や安全システムを維持するために電力を必要としており、これらが機能しないと原子炉が融解し、核事故を引き起こす危険がある。

両国は互いに原発への攻撃によって壊滅的な核災害を引き起こす危険を生じさせていると、繰り返し非難し合っている。(c)AFP