【9月27日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が、ウクライナ侵攻をやめなければロシア大統領府(クレムリン)を標的にするとして、防空壕の場所を確認しておくべきだと警告したことについて、ロシアは26日、「無責任な脅し」だと非難した。

ゼレンスキー氏は米ニュースサイト、アクシオスが25日に公開したインタビューで、「彼らは防空壕の場所を把握しておくべきだ」「必要だからだ。彼らが戦争をやめないのなら、いずれにせよ必要になるだろう」と述べた。

ロシアは今月、3年半にわたる侵攻で初めて、ウクライナに最大規模の空爆を開始し、首都キーウの政府庁舎を攻撃した。

クレムリンのドミトリー・ペスコフ報道官は記者会見で、「ゼレンスキー氏は明らかに必死の努力を続けている。だからこそ、あちこちで脅しをかけているのだ。これは非常に無責任だ」と語った。

ウクライナがロシア国内の奥深くを攻撃する能力に対する欧米の支持はしばしば揺らいでいる。欧米は、ロシアを刺激して紛争を拡大させることを懸念している。

だが、ウクライナは現在、ロシアのエネルギー施設を頻繁に標的としており、特に製油所への攻撃を繰り返している。ゼレンスキー氏は、ドナルド・トランプ米大統領が攻撃継続を許可してくれたと述べた。(c)AFP