トランプ氏による脅迫は「非米国的」 番組復帰のキンメル氏
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【9月25日 AFP】米人気コメディアンのジミー・キンメル氏は23日、ABCテレビの深夜トーク番組「ジミー・キンメル・ライブ」の司会に復帰し、同番組に対する政府の圧力を「非米国的」だと非難した。
ドナルド・トランプ大統領がABCを再び提訴すると警告する中、キンメル氏は番組冒頭のモノローグで、自身の降板をめぐり左派・右派双方から寄せられた怒りを称賛。
「大統領が気に入らないコメディアンを黙らせると政府が脅すのは非米国的だ」「テレビで何を言って良いか悪いかを政府がコントロールすることは許されない」と述べた。
トランプ氏とその取り巻きを頻繁に批判しているキンメル氏は先週、トランプ氏の支持基盤である「米国を再び偉大に(MAGA)」運動に言及し、「MAGAギャング」が保守系活動家チャーリー・カーク氏の射殺事件を利用していると発言し、保守派の怒りを買った。
キンメル氏は23日、融和的な態度を取り、声を震わせながら「若い男性の殺害を軽く扱うつもりは決してなかった」と述べた。
キンメル氏の降板を称賛していたトランプ氏は、キンメル氏の復帰を認めたABCを即座に非難。
自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に、「今回の件でABCを試してみようと思う。どうなるか見てみよう。前回追及した時、彼らは私に1600万ドル(約24億円)支払ってくれた。今回はもっともうかる気がする」と投稿した。
トランプ氏がどのような法的根拠があると考えているのかは、現時点では明らかではない。
ABCを含むメディアに対する過去の訴訟も概して根拠がないと見られていたが、トランプ氏をなだめるための手段として和解に至ったようだ。
民主党のチャック・シューマー上院議員は24日、今回の騒動を「民主主義の試練」と呼び、トランプ氏を「王様になりたがっている」と非難。
「トランプ氏には、自分の意見に同意できない人を黙らせたがる傾向があるようだ」「これは米国の心臓部に向けられた短剣だ」と述べた。
トランプ氏は自身に否定的な報道についてしばしば不満を述べているが、先週はそうした報道を「違法」だと非難するに至り、複数のメディアを提訴した。(c)AFP