【9月22日 AFP】米俳優のアンジェリーナ・ジョリーは21日、スペインのサンセバスチャン国際映画祭に出席し、自国での表現の自由に対する脅威に懸念を示し、「もはや自分の国を認識することができない」と述べた。

ジョリーの発言は、ドナルド・トランプ米大統領による批判的なメディアへの締め付けや、保守派インフルエンサーのチャーリー・カーク氏殺害に関するコメントをめぐり、人気深夜トーク番組「ジミー・キンメル・ライブ」が休止に追い込まれたことなどを受け、米国内で言論の自由に対する懸念が高まる中でのもの。

米国での言論の自由について不安があるかとの質問に、ジョリーは「私は自分の国を愛しているが、現時点では自分の国を認識することができない」と答えた。

「どこであれ、何であれ、個人の表現や自由を分断したり制限したりするものは、それが誰からのものであれ非常に危険だと思う」と述べ、「今は非常に重く、苦しい時代だ」と続けた。

ジョリーは、フランスのアリス・ウィノクール監督が手掛けた映画「Couture(原題)」に出演しており、同作はサンセバスチャン国際映画祭の最高賞を競っている。(c)AFP