■ワクチン

予防接種をめぐっては、MMR(麻疹〈はしか〉、流行性耳下腺炎〈おたふくかぜ〉、風疹)を含む標準的なワクチンに疑念を示し、広く研究されているアルミニウムの使用をやめる考えを示唆した。

そして、治療法のない非常に感染力の強いB型肝炎に対する新生児の予防接種には「理由がない」と根拠なく主張し、乳児に対する定期的なワクチン接種スケジュールの大幅な変更を推進した。

この発言は、数十年にわたって形成された広範な医療コンセンサスと直接矛盾している。多くの専門家は、肝臓の損傷やがんを引き起こす可能性のあるこの病気の母子感染を防ぐ最良の方法は、生後1日以内に赤ちゃんにワクチンを接種することだとしている。

米国小児科学会のスーザン・クレスリー会長は「ワクチンの間隔を空けたり遅らせたりすることは、子どもたちが最もリスクが高い時期にこれらの病気に対する免疫を持たないことを意味する」とし、「確立した科学を歪めようとするあらゆる試みは、子どもの健康を脅かす」と述べた。(c)AFP/Marisha Goldhamer, with Maggy Donaldson in New York