【9月16日 AFP】アフリカ西部ナイジェリア北西部ザムファラ州の村が「盗賊団」の襲撃を受け、男性1人が殺害され、女性と子ども18人が拉致された。地元筋が13日、AFPに明らかにした。同州を含むナイジェリア北西部と中部では長年、盗賊団による村襲撃が相次いでいる。

拉致や家畜泥棒で知られる盗賊団は12日未明、ビルニンザルマ村を襲撃した。

ビルニンザルマ村に住むイブラヒム・ベロさんは、「盗賊団が襲ってきたのは、村人が朝の祈りの準備をしている午前5時ごろだった」「盗賊団は家に押し入り、男性1人を射殺し、その妻を負傷させた後、女性と子ども18人を村から連れ去った」と語った。

隣町ブクユムに住むラワル・ウマルさんは、盗賊団は隣接するアンカ地域の出身とみられ、近くの森を根城にしていると述べた。

ウマルさんは、「盗賊団は、農民のガルバ・ガンボさんを殺害し、その妻を銃撃で負傷させた後、女性と子ども18人を村から連れ去った」と述べた。

ウマルさんによると、盗賊団対策として軍の部隊がブクユムに駐留していたが、増水した川を渡れず、ビルニンザルマ村に駆け付けることができなかった。

ベロさんによると、盗賊団から村への身代金要求はまだだという。(c)AFP