【9月13日 AFP】死者が出た反汚職などの抗議デモが発生したネパールは、暫定首相が就任し、外出禁止令が緩和されるなど、正常化に向けて一歩前進した。

10年間続いた内戦の終結と2008年の君主制廃止以来最悪の騒乱で、これまでに少なくとも51人が死亡。暴動によって政府が崩壊して、火が放たれた議会が炎上したが、10日から市街に展開されていた多数の兵士の存在感は薄くなった。

12日午後には元最高裁判所長官のスシラ・カルキ氏(73)が同国初の女性首相として暫定的に就任し、秩序の回復と「腐敗のない未来」を求める抗議者の要求に対応することになった。

その後議会は解散され、2026年3月5日の総選挙実施が決まり、政府再建に向けた作業が始まった。

13日朝のカトマンズの雰囲気は落ち着きを取り戻しており、交通が再開し、市場が開かれ、家族連れが寺院を訪れる様子も見られた。(c)AFP