カタール空爆「正しい判断」 イスラエル国連大使が正当化
発信地:エルサレム/中東・アフリカ
[
中東・北アフリカ
]
このニュースをシェア
【9月10日 AFP】イスラエルのダニー・ダノン国連大使は10日、カタールにいるイスラム組織ハマス指導者を標的にした自国の攻撃について「正しい判断だった」と述べた。米国のドナルド・トランプ大統領は、同盟国カタールでの攻撃を非難した。
ホワイトハウスは、トランプ氏はイスラエルの軍事行動に同意していなかったとし、攻撃についてカタールに事前に警告していたと発表した。これに対しカタールは、攻撃が始まるまで警告は届かなかったとした。カタールは米国の大規模な軍事基地を抱え、またガザ停戦交渉で重要な仲介役を担ってきた。
ダノン氏はイスラエルのラジオ局に対し「われわれは常に米国の利益を考慮して行動しているわけではない」と述べ、決定を正当化した。
「米国が素晴らしい支援をしてくれていることには感謝しているが、時にはわれわれが決定を下し、それを米国に通知する場合もある」と語った上で、「これはカタールへの攻撃ではなく、ハマスへの攻撃だ。カタールや他のアラブ諸国に対してではなく、現在はテロ組織に対して行動している」と強調した。
パレスチナ武装組織ハマスは、この攻撃で首席交渉官ハリル・アルハイヤの息子を含む6人が死亡したが、幹部らは無事だったと発表。カタールは、自国の治安要員1人が死亡したと明らかにした。
ダノン氏は、イスラエルは「作戦の結果をまだ待っている」と述べ、「結果についてコメントするのはまだ早いが、決定は正しい」と続けた。(c)AFP