【9月4日 AFP】(記事更新)全米オープンテニスは3日、女子シングルス準々決勝が行われ、大会第23シードの大坂なおみは6-4、7-6(7/3)で第11シードのカロリーナ・ムホバ(チェコ)からストレートで勝利を挙げ、準決勝に進出した。

四大大会(グランドスラム)で大坂が4強入りを果たしたのは、優勝を飾った2021年の全豪オープン以来となった。

大坂は4回戦で第3シードのココ・ガウフ(米国)を破るなど、今大会ここまで3人の上位シード選手を撃破している。出産で2023年にキャリアを中断するまでに4度グランドスラムを制した実力の片りんをみせており、自信を持って準決勝に臨む。

センターコートのアーサー・アッシュ・スタジアムでの試合後、大坂は「信じられないくらい難しい試合だった」「彼女は世界屈指の選手。対戦するたびとても難しい試合になる」と述べた。

競技から離れていた期間にトップレベルへ戻ることを夢見ていたという大坂は、「ここに立てていることにただただ感謝する。観客席で観戦しながら、このコートで再びプレーする機会が訪れることを願っていた。夢がかなった」と述べ、「この意味は計り知れない。泣いていない自分に驚いてる」と続けた。

これまで2度全米オープンを制している大坂は、準決勝で第8シードのアマンダ・アニシモバ(米国)と対戦する。アニシモバはこの日、第2シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)を6-4、6-3で撃破している。

アニシモバは、7月のウィンブルドン選手権決勝でシフィオンテクに0-6、0-6で敗れていたが、そのダブルベーグルの悲劇から立ち直り、番狂わせを演じた。

ウィンブルドン制覇に続いてシンシナティ・オープンでも優勝を飾っていたシフィオンテクは、優勝候補筆頭として大会に臨んでいたが、自身2度目となる全米オープン制覇はならなかった。(c)AFP