【8月31日 AFP】全米オープンテニスは30日、男子シングルス3回戦などが行われ、大会第1シードのヤニック・シナー(イタリア)は5-7、6-4、6-3、6-3で第27シードのデニス・シャポバロフ(カナダ)を退け、連覇に向けて前進した。

2008年大会のロジャー・フェデラー(スイス)以来となる男子シングルス連続優勝を目指すシナーは、1セットダウンから逆転勝利を飾った。4回戦では第23シードのアレクサンダー・バブリク(カザフスタン)と対戦する。バブリクは第14シードのトミー・ポール(米国)との3時間30分を超える長丁場を7-6(7-5)、6-7(4-7)、6-3、6-7(5-7)、6-1で制した。

一方第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)は、第25シードのフェリックス・オジェ・アリアシム(カナダ)に敗れ、ここ7年では最短での全米早期敗退を喫した。

オジェ・アリアシムは2セットダウンまであと1ポイントというところまで追い込まれたものの、50本のウイナーをたたき込んだ一戦を4-6、7-6(9/7)、6-4、6-4で制した。4回戦で対戦するのはアンドレイ・ルブレフに決定。ルブレフは快進撃を見せていたコールマン・ウォン(香港)をフルセットで制した。

女子シングルス3回戦では、第2シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)が苦しみながらも、強い意志を見せて勝ち抜きを決めた。

第29シードのアンナ・カリンスカヤを相手に第1セットはゲームカウント1-5でリードを許したものの、そこから4度セットポイントをセーブしてタイブレークを制すと、7-6(7/2)、6-4の勝利を収めた。

22年大会を制し、通算6度の四大大会(グランドスラム)優勝を誇るシフィオンテクは、ベストの状態からは程遠かったものの、第13シードのエカテリーナ・アレクサンドロワとの4回戦に駒を進めた。

ロシア出身のアレクサンドロワは過去にグランドスラムの4回戦を突破したことはないが、この日もラウラ・シグムンド(ドイツ)を6-0、6-1で圧倒しており、今大会はわずか10ゲームしか落としていない。

第3シードのココ・ガウフ(米国)は今大会では最も洗練されたプレーを披露し、マグダレナ・フレッフ(ポーランド)を6-3、6-1で撃破。4回戦では大坂なおみと対戦する。両者は2019年の全米で初めて対戦しており、当時は大坂が15歳だったガウフにストレート勝ちを収めている。(c)AFP