【8月29日 AFP】全米オープンテニスは28日、男子シングルス2回戦などが行われ、 前回王者で大会第1シードのヤニック・シナー(イタリア)は6-3、6-2、6-2でアレクセイ・ポピリン(オーストラリア)を退けて3回戦に進出した。

2004~08年にロジャー・フェデラー(スイス)が5連覇を達成して以来となる全米オープン連続優勝を狙うシナーは、確かな出だしを見せており、ハードコートで行われる四大大会(グランドスラム)でのマッチ連勝記録を23に伸ばした。

今季ここまでのグランドスラム3大会ではすべて決勝に進出しており、全仏オープンはカルロス・アルカラス(スペイン)に敗れたものの、全豪オープンとウィンブルドンでは優勝を果たしている。30日に行われる3回戦では、第27シードのデニス・シャポバロフ(カナダ)と対戦する。

第3シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)は6-4、6-4、6-4でジェイコブ・ファーンリー(英国)を撃破。第15シードのアンドレイ・ルブレフも4セットで勝ち上がりを決めた。望月慎太郎は第8シードのアレックス・デミノー(オーストラリア)に2-6、4-6、2-6で屈した。

女子シングルス2回戦では、第2シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド)と第3シードのココ・ガウフ(米国)が厳しい戦いを乗り越えてタイトルへの望みをつないだ。

シフィオンテクは第1セットを先取し、第2セットもブレークアップとしたものの、そこからつまずいた。それでも「気持ちを切り替えて第3セットから良いプレーができた」と振り返ったように、6-1、4-6、6-4で世界66位のスーザン・ラメンス(オランダ)を最終的には退けた。16強を懸けた次戦は、第29シードののアンナ・カリンスカヤと対戦する。

一方でガウフは、涙を流すほど不安定なプレーを見せていたが、再び強い意志でそれを乗り越えドナ・ヴェキッチ(クロアチア)を7-6(7/5)、6-2で勝利した。

サーブの問題が再発して第1セットには4度ブレークされたガウフは、「厳しい試合だったけど、何とか乗り切れたことがうれしい」と涙をこらえながら語った。

全米では過去2大会で準決勝に進出している第11シードのカロリーナ・ムホバ(チェコ)は、フルセットでソラナ・シルステア(ルーマニア)を下し、3回戦に駒を進めている。(c)AFP