イエメンのフーシ派「首相」死亡 イスラエル軍が空爆
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【8月31日 AFP】イエメンのイスラム教シーア派系反政府武装組織フーシ派は30日、同派の「首相」アフメド・ガレブ・ナセル・ラハウィ氏が、イスラエルによる空爆で死亡したと発表した。
フーシ派は、2023年10月にパレスチナ自治区ガザ地区でイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が始まって以降、イスラエルに対しミサイルや無人機攻撃を繰り返しており、今回の事件の報復を誓っている。
フーシ派によると、昨年任命されたラハウィ氏は、28日に受けた攻撃で他の閣僚とともに亡くなった。
イスラエル軍は30日に声明を発表し、攻撃およびラハウィ氏や高官らの死亡を認めている。
フーシ派の最高政治評議会のメフディ・マシャト議長はテレグラムに投稿したビデオメッセージで、「神に、愛するイエメン国民に、そして殉教者と負傷者の家族に対し、われわれは必ず復讐(ふくしゅう)することを誓う」と述べ、「手遅れになる前にイスラエルから撤退せよ」と外国企業に対しての警告を発した。
フーシ派は一連の攻撃を「ガザのパレスチナ人を支援するため」と主張しているが、イスラエルは攻撃の報復として、数か月にわたりフーシ派の標的を空爆している。
米国を拠点とするイエメン分析家のモハメド・バシャ氏は「今回の攻撃は、イスラエルの作戦の焦点が輸送やエネルギーインフラから、高価値人材の標的型暗殺へと移行していることを示している」と述べている。(c)AFP