【8月30日 AFP】北朝鮮の国営朝鮮中央通信(KCNA)は30日、金正恩(キム・ジョンウン)総書記がロシアに派兵され命を落とした兵士たちの遺族と面会し、「耐えがたい痛み」に対する哀悼の意を表したと伝えた。

KCNAによると、金氏は29日に兵士の遺族に向けて演説を行った。先週行われた別の式典でも戦死者への表彰も行い、一部遺族と面会していた。

金氏は演説の中で、「そこ(先週の式典)にいなかった他の烈士の家族のことをずっと考えていた。そこで、すべての英雄たちの遺族に会い、少しでも悲しみや苦しみを癒やしたいと思い、この会合を設けた」と述べた。

また、金氏は平壌に記念碑を建立し、遺族のための新しい通りの整備すると約束。戦死した兵士たちの子どもを、国家として全面的に支援すると述べた。

北朝鮮政府は、ウクライナ侵攻でロシア側として戦死した自国兵士の人数を公式には発表していない。韓国側の推計では約600人が死亡し、数千人が負傷したとされている。

韓国と西側諸国の情報機関によると、北朝鮮は2024年、クルスク州に兵士1万人以上に加え、砲弾やミサイル、長射程ロケットシステムを送った。(c)AFP