【8月28日 AFP】米ミネソタ州ミネアポリスの小学校を併設する教会で27日、銃撃事件が発生し、児童2人が死亡、17人が負傷した。

市警の署長によると、数十人の児童たちが新学期のミサに参加する中、容疑者は外から銃を乱射した。亡くなったのは、信者席に座っていた8歳と10歳の児童で、さらに児童14人と高齢の教区民3人が負傷している。

ライフルやショットガン、ピストルを発砲した犯人は駐車場で自殺した。銃火器は合法的に購入されたものだという。

米連邦捜査局(FBI)のカッシュ・パテル長官はこの銃撃事件を、「カトリック教徒を標的とした国内テロとヘイトクライム(憎悪犯罪)」として捜査していると述べ、銃撃犯を「ロビン・ウエストマン、ローバト・ウエストマンとして生まれた男性」と特定したと明かした。

裁判所記録によると、ウエストマン容疑者(23)は2020年に法的に改名しており、女性として自己認識していた。米メディアによると、容疑者はこの学校の卒業生だという。

米国土安全保障長官のクリスティー・ノーム氏はX(旧ツイッター)に銃撃犯は「トランスジェンダーと主張している」と述べ、銃乱射を「考えられない」と記した。

ミネアポリスのジェイコブ・フレイ市長は、トランスジェンダーの人々を攻撃するためにこの事件を利用することに警告を発し、国内の銃所有問題に言及。記者団に対し、「この事件を、トランスジェンダーコミュニティーやその他のコミュニティーを悪者扱いする機会に利用する人は、共通の人間性を失っている」と述べるとともに、「この国には人よりも多く銃があり、こういった事が二度と起こってはならないと言いながら、何度も何度も発生を許しているという真実と現実を認識する必要がある」と続けた。(c)AFP