エプスタイン元被告らとの関係詳述 自死の被害女性、自伝出版へ
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【8月25日 AFP】性的虐待で故ジェフリー・エプスタイン元被告と英国のアンドルー王子を告発したバージニア・ジュフリーさんの自伝が10月に出版されることが25日、分かった。出版社の親会社がウェブサイトで明らかにした。
ジュフリーさんは、エプスタイン元被告に性奴隷として利用され、アンドルー王子からも17歳の時に性的暴行を受けたと告発して注目を集めた。ジュフリーさんは今年4月、オーストラリアの自宅で自死した。死去当時41歳だった。
出版されるのはジュフリーさんの自伝「Nobody's Girl: A Memoir of Surviving Abuse and Fighting for Justice」で、10月21日にクノッフから出版されると、親会社ペンギン・ランダムハウスがウェブサイトで明らかにした。米メディアは24日、この書籍が今秋出版されると報じていた。
ペンギン・ランダムハウスは、この作品がエプスタイン元被告(勾留中に自殺)と同元被告の元交際相手ギレーヌ・マクスウェル受刑者との関わりについての「容赦なく、決定的な記録」であると説明。マクスウェル受刑者は、未成年の少女を億万長者の性犯罪者のために勧誘したとして収監されている。
出版社によると、ジュフリーさんは自伝で、子どもの頃に受けた性的虐待、19歳でエプスタイン元被告とマクスウェル受刑者から逃れた経緯、そしてその後に「自らを虐待した者たちの責任を追及するとともに、他の被害者を支援する」取り組みについて詳述しているという。
クノッフは、「本書は、ジュフリーさんの揺るぎない意志の驚くべき証言であり、まず被害者としての立場から抜け出し、その後、不正を明るみに出し、安全で公正な世界の実現のために戦う姿を描いた内容」と説明している。
ペンギン・ランダムハウスによると、ジュフリーさんは死去前の数年間でこの自伝を書き上げており、「出版を強く望んでいた」という。(c)AFP