【8月24日 AFP】国連(UN)がパレスチナ自治区ガザ地区での飢饉(ききん)を公式に宣言した翌日も、ガザ市の炊き出し所では必死に食べ物を求める市民の姿が見られた──。

イスラエルが拡大する軍事攻勢の一環として制圧を計画しているガザ市から送られてくるAFPの映像には、食料を求めて混乱の中で押し合う数十人の人々の中に、女性や幼い子どもが混じっている様子が見て取れる。

炊き出し所では、少年が調理用の大釜の内側から残り少ない米粒を手でかき集めていた。また別の少女はテントの端に座り、地面に置かれたプラスチック袋から米をすくっていた。

「家も食べ物も収入もなくなった。だから炊き出しに頼るしかないが、それでも空腹は満たされない」と、北部ベイト・ハヌーンから避難してきたユセフ・ハマドさん(58)は語った。

ガザ地区中部デイル・エル・バラの炊き出し所では、ウム・モハマドさん(34)が「国連の飢饉宣言はあまりにも遅すぎた」と述べ、子どもたちは「食べ物と水が不足しているため、めまいでふらつき、起き上がることができない」と訴えた。

国連は22日にガザでの飢饉を公式に宣言し、22か月以上にわたる戦争中にイスラエルが援助を「組織的に妨害」したと非難した。

この国連の宣言に対し、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は「完全な嘘」と即座に否定した。

この否定を受けて、国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のフィリップ・ラザリニ事務局長は「イスラエル政府はガザで自らが引き起こした飢饉を否定するのをやめるべき時だ」と述べ、「影響力のある人々は決意と道徳的責任感を持って行動すべきだ」とX(旧ツイッター)に投稿した。

急性の飢餓の指標である「IPC」では、飢饉が9月末までにデイル・エル・バラとハンユニスに拡大し、ガザの約3分の2を覆うと予測されている。

一方、イスラエル軍はパレスチナへの爆撃を続けており、AFPの映像ではガザ市ゼイトゥン地区の上空に濃い煙が立ち上る中、人々が建物の残骸を掘り起こしている様子が確認できた。