【8月22日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は21日、2020年大統領選の結果を覆そうとして有罪判決を受け服役している「選挙否定派」の釈放を求め、米国の選挙制度への攻撃を再開した。

トランプ氏は自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に「勇敢な無実の愛国者、ティナ・ピーターズを釈放せよ」と投稿し、釈放されなければ「厳しい措置」を取ると警告した。

コロラド州メサ郡の元当局者であるピーターズ受刑者は、2020年大統領選で民主党のジョー・バイデン氏が勝利した数か月後、権限のないトランプ支持者に機密の投票情報へのアクセスを許可したとして、2024年10月に拘禁9年の有罪判決を受けた。

複数の裁判所が2020年大統領選に重大な問題はないとの判断を下したにもかかわらず、ピーターズ受刑者は、トランプ氏が主張する陰謀論の一環として、「選挙不正」を立証しようとしていた。

トランプ氏は5月初旬にも、トゥルース・ソーシャルへの投稿で、ピーターズ受刑者を「政治的な理由」で民主党に投獄された「人質」と呼んでいた。

ピーターズ受刑者は州の罪で服役しており、トランプ氏による大統領恩赦の対象にはならない。

トランプ氏は、米国の選挙に関する誤情報を拡散し続けている。

18日には、郵便投票に対する新たな攻撃を実施。郵便投票は米国民の約3分の1が利用している方法だが、トランプ氏は選挙不正と関連していると誤った主張をしている。

トランプ氏はまた、来年の中間選挙に「誠実さ」をもたらすと約束したが、詳細は明らかにしなかった。さらに、2028年大統領選で合衆国憲法で禁じられている3選出馬をする考えも示唆している。(c)AFP