【8月18日 AFP】イスラエル軍の参謀総長は17日、パレスチナ自治区ガザ地区への攻撃の次段階の計画を進めており、その焦点はガザ市にあると述べた。

軍の声明によると、パレスチナ自治区で視察を行ったエヤル・ザミール中将は「本日、戦争の次段階の計画を承認する」と述べ、「ガザ市に焦点を当てつつ、『ギデオンの戦車』作戦の勢いを維持する。(イスラム組織)ハマスを決定的に打ち負かすまで攻撃を続ける」と語った。「ギデオンの戦車」とは、イスラエル軍が5月中旬に開始したガザ地区での大規模作戦の名称。

ザミール氏はさらに「人質を常に念頭に置きながら、ハマスを決定的に打ち負かすまで攻撃を続ける」と述べた。

これに対し、ハマスは計画について「新たな大量虐殺と大規模な強制移住を引き起こす」と反発。「重大な戦争犯罪」と非難し、イスラエルが「国際法と人道法を無視している」と主張した。

ベンヤミン・ネタニヤフ首相は今月、ガザ地区での新たな作戦の計画を安全保障内閣の承認を得て発表。イスラエルはガザ市と隣接する難民キャンプを制圧する準備を進めており、目的はハマスを打倒し、昨年10月7日の攻撃で誘拐された人質を解放することだと述べた。

ザミール氏は、イスラエルの継続的な攻勢が「目的を達成した」と指摘。「ハマスはもはや以前の能力を持たず、軍はパレスチナの武装組織に深刻な打撃を与えた」と述べた。

さらに「現在の作戦は一点集中型ではなく、長期的かつ計画的な戦略の一環に過ぎない」と付け加えた。(c)AFP