テレンス・スタンプさん死去、87歳 スーパーマンの悪役などで活躍
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【8月18日 AFP】英国の俳優テレンス・スタンプさんが死去した。87歳だった。英メディアが17日、家族の発表として報じた。スタンプさんは1960年代に数々の映画作品に主演し、その後、映画「スーパーマン」シリーズの悪役ゾッド将軍など印象的な役柄で再評価された。
家族は「彼は俳優としても作家としても、これからも人々に感動とインスピレーションを与え続ける素晴らしい作品を残した」との声明を発表した。
1960年代に主役としてスクリーンに登場したスタンプさんは、当時から陰のある悪役の雰囲気を漂わせていた。ピエル・パオロ・パゾリーニ監督の『テオレマ』(1968年)から、『STAR WARS エピソードI/ファントム・メナス』(1999年)まで、アート系映画とハリウッドの大作の両方で観客を魅了した。
出演した映画は幅広いジャンルにわたり、60作品以上に上る。
1970年代後半以降は、映画『スーパーマン』(1978年)で演じたゾッド将軍をきっかけに、その演技力が再評価された。
スタンプさんの死去が伝えられると、『スーパーマンII/冒険篇』(1981年)での有名なせりふ「ゾッドの前にひざまずけ!」が追悼の言葉としてSNSで広がった。
スタンプさんは、『奴隷戦艦』(1962年)でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされ、ゴールデングローブ賞の有望若手男優賞を受賞。また『コレクター』(1965年)ではカンヌ国際映画祭の男優賞を受賞した。(c)AFP