【8月17日 AFP】サッカー、イングランド・プレミアリーグのボーンマスに所属するFWアントワーヌ・セメンヨは16日、敵地アンフィールドでリバプールのファンから受けたとされている人種差別的な暴言に関して、「永遠に記憶に残るだろう」と話した。一方で、15日に行われた今季開幕戦での出来事は、サッカーの「最も重要な時に最高の側面」も示したと述べた。

リバプールが4-2で勝利した試合の前半、セメンヨは観客の一人から侮辱を受けたと報告し、試合は一時中断となった。

マージーサイド警察は、リバプール出身の男(47)が、人種差別的な公序良俗違反の疑いで16日に逮捕され、拘留されたと発表した。

チームが2点を先行された後、2ゴールを奪ったガーナ代表のセメンヨはSNSに「昨夜のアンフィールドは、一人の言葉ではなく、サッカーファミリー全体が団結したことによって、永遠に記憶に残るだろう」と記した。

「その瞬間に支えてくれたボーンマスのチームメイト、真の姿を見せてくれたリバプールの選手とファン、そしてプロフェッショナルに対応してくれたプレミアリーグの関係者に感謝する。サッカーは最も重要な時にその最高の側面を見せた」

「2ゴールを決めたことは、ピッチ上で本当に重要な言葉を話すようなものだった。これがプレーする理由だ。こうした瞬間のために、チームメイトのために、この美しいゲームが何であるかを信じるすべての人のために」

「サッカー界全体からの圧倒的な支持のメッセージは、なぜこのスポーツを愛しているのかを思い出させてくれる。私たちは一緒に前進し続ける」

リバプールの主将ビルヒル・ファン・ダイクは、この件を「不名誉」と表現し、「私たちが唯一できることは、彼個人に対処し、次の世代を教育しようとすることだ。それが、私の意見では、排除するための唯一の方法だ」と述べた。(c)AFP