黄喜チャンへの人種差別疑惑、韓国協会がFIFAに正式抗議
発信地:ソウル/韓国
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【7月20日 AFP】サッカーイングランド・プレミアリーグのウォルバーハンプトン・ワンダラーズ(Wolverhampton Wanderers)でプレーする韓国代表のFW黄喜チャン(Hwang Hee-chan、ファン・ヒチャン)が、イタリア・セリエAのコモ(Como 1907)との親善試合で相手選手から人種差別発言を受けたとされる問題で、大韓サッカー協会(KFA)が国際サッカー連盟(FIFA)に正式に抗議した。
黄は15日にスペインで行われたプレシーズンマッチで、コモの選手から香港の人気俳優、ジャッキー・チェン(Jackie Chan)さんの名前で呼ばれたとされている。
これに対してコモは、疑惑の選手の名前は出さずに「軽蔑的なことは何も言っていない」「ウルブス(Wolves、ウォルバーハンプトンの愛称)の一部の選手の反応によって、この件は誇張されている」と主張し、疑惑を否定している。
KFAはX(旧ツイッター)で、「黄喜チャンが受けた人種差別行為について深刻な懸念」を表明する公式書簡を18日にFIFAへ送ったと発表し、「サッカー場での人種差別を根絶する」ための対応を取るよう求めたと明かした。
黄は先日インスタグラムで、疑惑の行為を受けた後、ウルブスのコーチ陣とチームメートから「必要なら」一緒にフィールドを離れると言葉をかけてもらったと明かし、「人種差別は、スポーツや生活のあらゆる面において容認できない」と訴えた。この投稿はこれまでに14万件以上のいいねを集めている。(c)AFP