【8月6日 AFP】インド北部のヒマラヤ地方で5日、土砂を伴う鉄砲水が発生し、少なくとも4人が死亡、約100人が行方不明となっている。

ウッタラカンド州のダラリでは、洪水が押し寄せ、建物を破壊した。

サンジャイ・セス国防担当大臣はインド通信(PTI)に「深刻な事態だ」と述べ、「4人の死亡と約100人の行方不明に関する情報を受け取っている。彼らの安全を祈っている」と語った。

地元メディアの映像では、泥水により住宅が押し流され、建物が破壊される前に人々が走って避難する様子が映しだされた。

地元当局は救助隊を「非常事態」として配備。インド軍は150人の兵士を現地に派遣し、約20人の救助を支援した。

インドのナレンドラ・モディ首相は声明で哀悼の意を表し、「支援を提供するためにあらゆる手段を講じている」と述べた。

インド気象局は、ウッタラカンド州の一部地域で「非常に激しい」降雨量を記録したとして、この地域に警報を発令していた。

この地方では6月から9月まで間、洪水と地滑りが頻繁に発生する。専門家は、都市化や気候変動がその頻度と深刻さを増大させていると警告している。(c)AFP