コソボ、米国製品への関税撤廃
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【8月2日 AFP】コソボは1日、米国からのすべての輸入品に対する関税を撤廃した。ドナルド・トランプ米大統領は7月31日、世界中の貿易相手国に対する新たな関税を発表したが、コソボには新たな関税を課さなかった。
コソボはこれまで、米国からの輸入品に10%の関税を課していた。
コソボからへの輸出品には、トランプ政権が4月に課した基本関税10%が適用される。
コソボのアルビン・クルティ首相は、米国からの輸入品に対する関税撤廃を発表し、「コソボ市場は米国製品を歓迎する」「これ(関税撤廃)が貿易と投資の拡大につながると強く信じている」と述べた。
1999年に米主導の北大西洋条約機構(NATO)の空爆によってセルビア軍によるアルバニア系住民への弾圧が阻止され、2008年のセルビアからの独立宣言への道が開かれたことから、人口約160万人の内陸国コソボの国民は強い親米感情を抱いている。
首都プリシュティナでは米国旗をよく見かける。市内の主要道路の一つはジョージ・W・ブッシュ元米大統領をたたえるもので、ビル・クリントン元米大統領をたたえる大通りや同氏の銅像も建っている。(c)AFP