【8月2日 AFP】米国のドナルド・トランプ大統領は1日、政治的な理由で雇用データを操作したとして、米労働統計局(BLS)のエリカ・マッケンターファー局長の解任を指示したと述べた。

米労働省の発表によると、7月の国内雇用増加数は予想を下回った。さらに、ここ数か月の雇用者数は下方修正され、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によるパンデミック(世界的な大流行)以来、最も低い水準となった。

トランプ氏は証拠を提示することなく、マッケンターファー局長を激しく非難し、自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に、「雇用統計は共和党と私を悪く見せるために操作された」と書き込んだ。

また別の投稿では、マッケンターファー局長が大統領選挙で民主党の勝利を後押しするために雇用データを「偽造」したと主張すると、最新の雇用統計を引き合いに出し、「マッケンターファーは、雇用者数がわずか7万3000人(衝撃!)しか増えなかったと述べたが、それよりも重要なのは、彼らが大きなミスを犯し、過去2ヶ月で25万8000人の雇用が減ったことだ」と続けた。

トランプ氏はその後、記者団に「信頼できる人物が必要だ」と述べ、ジョー・バイデン前大統領の政権下では、担当者が雇用数を水増ししていたと非難した。

労働省は、7月の雇用創出が7万3000人となり、失業率は4.1%から4.2%に上昇したと発表。5月の雇用者数は14万4000人から1万9000人、6月は14万7000人から1万4000人に修正されており、近年の雇用創出レベルを著しく下回っている。(c)AFP