中国・習主席、ラブロフ外相と会談 「多国間での相互支援強化を」
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【7月15日 AFP】中国の習近平国家主席は15日、首都北京を訪問しているロシアのセルゲイ・ラブロフ外相と会談し、両国の相互支援を強化すべきだと述べた。国営メディアが伝えた。
北京では同日、上海協力機構(SCO)の外相会合が開かれ、ラブロフ外相のほか、インドのスブラマニヤム・ジャイシャンカル外相やイランのアッバス・アラグチ外相らが出席した。
中国政府は、SCOをNATOなど西側主導の勢力ブロックに対抗する存在として位置づけ、10の加盟国間の連携強化を推進してきた。
中国国営の新華社通信によると、ラブロフ氏と北京で会談した習氏は、両国が「多国間フォーラムでの相互支援を強化すべきだ」と述べ、また両国が「グローバルサウスの国々を結束させ、国際秩序の発展をより公正かつ合理的な方向に促進すべきだ」と語ったとされる。
ロシア外務省はこれに先立ち発表した声明で、「最高および高位レベルでの二国間政治的接触に関する複数の問題が議論された」としている。
この中には、プーチン大統領の中国訪問に向けた準備も含まれている。同氏はSCO首脳会議と第2次世界大戦の記念行事に出席する予定とされる。
会談の数時間前には、米国のドナルド・トランプ大統領がロシアに対し、50日以内にウクライナ侵攻を終結させなければ、ロシアの貿易相手国に対して「非常に厳しい」関税を課すと警告していた。
ロシアの外交・経済上の同盟国である中国はこれに対し、「米国による強制では紛争は解決しない」と反発した。
中国外務省の林剣報道官は「中国はすべての違法かつ一方的な制裁、ならびに域外管轄権に断固反対する。関税戦争に勝者はおらず、強制や圧力では問題は解決しない」と述べた。(c)AFP