【7月10日 AFP】中国政府は10日、ウクライナ海軍のミサイル技術に関する機密情報を国外に持ち出そうとした疑いで、中国籍の父子がウクライナ当局に拘束されたとされる問題について、現在「確認中」だと述べた。

中国外務省の毛寧報道官は、「中国市民が関与している場合、法に基づき正当な権利と利益を守る」と会見で述べた。

ウクライナの保安局(SBU)は前日、キーウの工科大学にかつて在籍していた中国籍の元留学生(24)を拘束したと発表。父親については、中国在住だが、息子の「スパイ活動」を指揮するためウクライナに渡航していたと説明した。

同局によると、2人はウクライナの巡航ミサイル「RK-360MCネプチューン」に関する機密文書を中国に不正に持ち出そうとしていたとされる。

ロシアの主要な同盟国である中国とウクライナの関係は緊張が続いている。

ウクライナおよび欧米諸国は、中国がロシアとの貿易を通じて侵略を助長し、致死性の高い無人機(ドローン)を含む技術を供給していると非難している。またウクライナ側は、数十人の中国人がロシア軍に加わり、戦闘に参加しているとも主張している。(c)AFP