【7月7日 AFP】中国は7日、ドナルド・トランプ米大統領が主要新興国で構成されるBRICSと、それに同調する国々に追加関税を課すと警告したことを受け、BRICSは「対立を望んでいない」と述べた。

トランプ氏は6日、ブラジル・リオデジャネイロでのBRICS首脳会議で自らの関税政策が非難されたことを受け、「BRICSの反米政策に同調する国には追加で10%の関税を課す。この政策に例外はない」と自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」に投稿した。

トランプ氏の発言について、中国外務省の毛寧報道官は、「中国は、貿易戦争や関税戦争に勝者はおらず、保護主義に未来はないという立場を繰り返し表明している」と関税の賦課に関して指摘した。

BRICSは約20年前に設立された新興経済国の協力枠組みで、近年では中国が主導する米欧に対抗する勢力と見なされている。

毛報道官は、BRICSは「新興市場国および発展途上国の協力のための重要なプラットフォーム」だと強調。「開放性、包摂性、ウィンウィンの協力を提唱しており、陣営対立に関与せず、いかなる国も標的としていない」と述べた。(c)AFP