【7月7日 AFP】(更新)米テキサス州中南部で発生した洪水で、6日までに少なくとも80人以上が死亡した。救助隊は子供を含む行方不明者41人の捜索を続けており、時間との戦いを迫られている。

最も被害が大きいテキサス州カー郡のラリー・ライサ保安官は、大人40人、子ども28人が死亡したと述べており、さらに近隣地域で少なくとも13人が亡くなっている。

テキサス州知事グレッグ・アボット氏は、「洪水の影響を受けたすべての地域で、41人が行方不明になったことが判明している」と述べた。

ドナルド・トランプ米大統領は、政権による気象予報や関連する連邦機関への広範囲にわたる予算削減が、地元の警報システムの悪化につながったとの懸念を一蹴し、この洪水は「100年に一度の災害」で「誰も予想していなかった」と述べた。また11日には「おそらく」現地を視察すると話している。

これまで災害救援は州レベルで処理されるべきだと述べていたトランプ氏はまた、テキサス州の支援のために大規模災害宣言に署名した。

気象局(NWS)は6日、テキサス州の飽和状態となっている地盤では、動きの遅い雷雨によりさらなる洪水が引き起こされる恐れがあると呼びかけている。アボット知事も、カー郡カービルとその周辺地域で、大雨が「鉄砲水につながる可能性がある」と述べた。(c)AFP