イスラエル、停戦協議に合意もハマスの変更案は拒否
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【7月6日 AFP】イスラム組織ハマスがパレスチナ自治区ガザ地区での停戦案について「直ちに」交渉を開始する用意があると表明したことを受け、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、6日にカタールに交渉団を派遣し、停戦と人質解放に関する協議を行うと発表した。
ただし、7日に米首都ワシントンでドナルド・トランプ大統領と会談する予定のネタニヤフ氏は、ハマスが提案した米国主導の停戦案の修正について受け入れられないと述べた。
ハマスは4日、「即時かつ真剣に」交渉に臨む用意があるとして、停戦案に対する回答を送付すると発表した。
ネタニヤフ首相の事務所は声明で「ハマスがカタールの提案に対して求めている修正内容は昨夜伝えられたが、イスラエルとしては受け入れられない」と説明した。
ただし、「現状を踏まえ、ネタニヤフ首相は近接協議の招待を受け入れ、イスラエルが同意したカタール提案に基づいて人質返還に向けた接触を継続するよう指示した」とも述べた。
ハマスは、カタールとエジプトの仲介により伝えられた米国主導の停戦案に対する具体的な回答内容を公表していない。
交渉に詳しいパレスチナ筋2人によると、提案には60日間の停戦が含まれ、その間にハマスが生存している人質10人と遺体数体を、イスラエルに拘束されているパレスチナ人と交換する内容が盛り込まれているという。
ただし、ハマス側はイスラエル軍の撤退に関する条件や、交渉中の戦闘再開を防ぐ保証、国連主導の支援物資配分体制の復活なども求めているとされる。
トランプ氏は、大統領専用機エアフォースワン内でハマスの対応について尋ねられ、「それは良いことだ。まだ報告は受けていない。これを終わらせなければならない。ガザの状況に何らかの対応が必要だ」と述べた。(c)AFP