「イスラエル軍に死を」のボブ・ビラン、ドイツ公演への出演中止
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【7月2日 AFP】ドイツのコンサート会場は1日、英ラップ・パンクグループ「ボブ・ビラン」のフロントマンが「グラストンベリー・フェスティバル」で「IDF(イスラエル国防軍)に死を」と観衆にコールさせたのを受け、予定されていた同バンドの出演を中止すると発表した。
ボブ・ビランは今秋、ジプシーパンクバンド「ゴーゴル・ボールデロ」の欧州ツアーでサポートアクトを務める予定だが、独ケルンのコンサート会場「ライブ・ミュージック・ホール」はインスタグラムに、「バンド『ボブ・ビラン』は2025年9月13日にサポートアクトとして出演しない!」と投稿した。
匿名を条件に取材に応じた同会場の従業員はAFPに対し、「グラストンベリー・フェスティバルの後にメディアで大きな騒動となったため、地元の主催者と協議の上、(ボブ・ビランは)当会場で公演を行わないことを決定した」と語った。
ゴーゴル・ボルデッロの公演は「私たちの情報によると、開催される予定」だという。
英国警察は6月30日、イングランド南西部で開催されたグラストンベリー・フェスティバルでボブ・ビランとラップトリオ「ニーカップ」の発言について、刑事事件として捜査を開始すると発表した。
英ロンドンを拠点とするボブ・ビランは、楽曲の中で人種差別問題にしばしば取り組んでいるが、観客に向かって「イスラエル国防軍に死を」と叫んだことで、国内外の政治家から非難を浴びた。
ゴーゴル・ボルデッロとボブ・ビランは、ドイツで計7公演を予定している。ドイツの他の会場は、公演を実施するかどうかについてまだ公式に発表していない。(c)AFP