宝くじでぬか喜び 数万人に高額当せん誤通知 ノルウェー
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【7月1日 AFP】北欧ノルウェーでこのほど、宝くじを購入した4万7000人に誤って当せんの連絡が送られたとして、宝くじ運営会社が6月30日、謝罪した。運営会社は、通貨換算の際に誤った処理が行われたと説明している。
国営の宝くじ運営会社「ノルスク・ティッピング」は、先週27日の抽選後、ユーロセントからノルウェークローネへの換算時に、100で割るべき当せん金額を誤って100倍にして発表したことを明らかにした。
ギリシャで休暇中だったある男性は、120万クローネ(約2725万円)に当せんしたとの通知を受け、「『ついに自分の番が来たのか?本当なのか?』と自問した」と話し、「ノルスク・ティッピングのウェブサイトを見ると、そこには『おめでとうございます、あなたは当せんしました!』と白黒ではっきり書かれていた」と公共放送の取材に語った。
実際に当せんはしていたが、当たった金額は125クローネ(約2800円)だったという。この男性を含む約4万7000人が30日、誤通知についてノルスク・ティッピングから謝罪のメッセージを受け取った。
男性は「謝罪は慰めにはならなかった。間違いが起きた時点で送るべきだった」と述べている。
ノルスク・ティッピングは、落胆した購入者だけでなく当局からも厳しく批判されている。
宝くじ当局は、今回の手違いが賭博法に抵触する可能性があるとして調査に乗り出したと発表。ルブナ・ジャフェリー文化相もこのミスを「全く受け入れられない」と非難した。
この問題を受け、同社の最高経営責任者(CEO)は28日に辞任した。(c)AFP