対人地雷禁止条約から脱退へ大統領令に署名 ゼレンスキー氏
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【6月30日 AFP】ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は29日、対人地雷禁止条約(オタワ条約)からの脱退に向け、大統領令に署名した。
オタワ条約は署名国に対し、対人地雷の取得、生産、備蓄、使用を禁止している。対人地雷の被害者は即死しない場合でも、体の一部を失うことがある。また不発弾は、民間人に長期的なリスクをもたらす。
ゼレンスキー氏は毎日恒例の演説で、ロシアは「対人地雷の使用において極めて冷酷だ」と主張。「あらゆる手段で命を破壊するロシアの殺人者にとってのトレードマークだ」と述べた。
オタワ条約には160以上の国・地域が署名しているが、米国もロシアも加盟していない。
ウクライナが正式に脱退するには、議会による批准と、国連への通知が必要。通常、脱退は通告から6か月後に発効する。ただし条約には、「6か月終了時点で脱退する締約国が武力紛争に関与している場合、紛争終結まで発効しない」と規定されている。(c)AFP
