【6月26日 AFP】エクアドルのダニエル・ノボア大統領は25日、指名手配されていた同国最大の犯罪組織「ロス・チョネロス」のリーダーで、麻薬王と呼ばれているホセ・アドルフォ・マシアスビジャマール(通称フィト)容疑者が拘束されたと発表した。同容疑者は昨年1月、南西部グアヤキルの刑務所から脱獄し、逃亡していた。

ノボア氏はXに、「われわれはフィトの米国への引き渡し手続きを進めており、米国からの返答を待っている」と書き込んだ。

米検察は、ロス・チョネロスはメキシコの麻薬組織「シナロア・カルテル」と協力して南米・米国間の主要な密輸ルートを支配していたと主張。マシアスビジャマール容疑者はコカイン密売、共謀、銃所持など7つの訴因で起訴されている。有罪判決が下されれば、終身刑を科される可能性がある。

陸軍と警察は、ロス・チョネロスが拠点としている西部の漁港マンタで、10時間にわたる作戦の末、同容疑者を捕らえたとしている。地元メディアによると、警官らは豪邸の床タイルの下にある隠し扉を持ち上げ、地下室に隠れている同容疑者を見つけた。(c)AFP