高速鉄道のペット輸送サービス、8路線・25駅に拡大
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【6月26日 東方新報】中鉄快運股份有限公司(中鉄快運)によると、ペットを連れて移動する利用者のニーズに応えるため、鉄道当局は6月20日から高速鉄道におけるペット輸送サービスの試験実施区間を拡大する。今回の拡大により、北京ー上海間の京滬線、北京ー広州(Guangzhou)間の京広線、北京ーハルビン(Harbin)間の京哈線、上海ー昆明(Kunming)間の滬昆線など8つの高速鉄道路線の25駅・38本の列車でサービスが利用可能になる。健康状態に問題がなく、体重15キロ以下・肩高40センチ以下の犬や猫1匹を、飼い主と同じ列車で預けることができる。
中鉄快運の担当者は、高速鉄道のサービス改革の一環として、多様化する利用者のニーズに合わせた対応を進めていると述べた。今年4月8日から京滬高速鉄道の5駅・10本の列車で、「ペットと人が別の車両で移動し、専任スタッフが対応する」形式の試験運用を行ったところ、安全性や運用の面で問題はなく、利用者からの評判も良かったという。その結果をふまえ、サービスを京広線、京哈線、滬昆線など需要の多い区間にも拡大することになった。
新たに対象となるのは、北京西駅(Beijing West Railway Station)、鄭州東駅(Zhengzhou East Railway Station)、武漢駅(Wuhan Railway Station)などの20駅と、G335、G1377、G491/492などの列車。これにより、ペットの輸送サービスは8路線・25駅・38本の列車をカバーする。
このサービスは「ペットと飼い主が同じ列車に乗り、同じ駅で下車する」ことが原則で、予約方法や手続き、料金設定などはこれまで通り変更はない。利用者は「鉄道12306」アプリの「ペット輸送」メニューから対応列車を確認し、乗車券とあわせてオンラインで輸送予約を行う。予約が確定したら、出発当日、指定時間にペットと身分証、「動物検疫合格証明書」を持参して、出発駅の中鉄快運窓口で手続きを行う。目的地に到着後は、SMSや電話による通知に従ってペットを受け取る。
夏場の暑さに対応するため、鉄道当局はペット専用キャビネットの消毒・清掃を強化し、輸送中の安全管理を徹底することで、サービスの品質向上を図っていくという。
ペット輸送サービスに関する詳細は、「12306」または「95572」のカスタマーサポートに問い合わせるか、「鉄道12306」アプリでも確認できる。鉄道当局は今後も利用者からの意見や要望を幅広く取り入れ、サービスの改善に取り組む方針を示している。(c)東方新報/AFPBB News