「イスラエルは全人類のために汚れ仕事」 独首相、イラン攻撃を強く支持
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【6月18日 AFP】ドイツのフリードリヒ・メルツ首相は17日、先進7か国首脳会議(G7サミット)が開催されているカナダでドイツメディアの取材に応じ、イスラエルによるイラン攻撃への強い支持を表明した。
メルツ氏は独公共放送ZDFのインタビューで、イスラエルが「全人類のために汚れ仕事をしている」と主張。
「われわれもこの政権の犠牲者だ。このムッラー政権(イラン政権)は世界に死と破壊をもたらした」と述べた。
また、ウェルトTVとの別のインタビューでは、イスラエルによるイラン攻撃がイラン政権の崩壊につながる可能性を示唆。
「ここ数日の攻撃によってムッラー政権はすでにかなり弱体化しており、以前の力を取り戻す可能性は低く、イランの将来は不透明になっている」「正直なところ、ムッラー政権が以前の機能に戻ることは想像し難い」と述べた。
さらに、「軍指導部と革命防衛隊幹部の大部分はもはや存命ではないため、状況は以前と同じではなくなるだろう」と付け加えた。
米国がイスラエルによるイラン攻撃に加勢する可能性について問わると、メルツ氏は、「米政府はまだ決定していない」と認識していると回答。
「今後は、ムッラー政権に交渉のテーブルに戻る用意がどの程度あるかに大きく左右される」「そのつもりがないなら、このような展開がさらに進む可能性がある」と続けた。
イスラエルは13日、イラン各地の拠点を標的とした奇襲攻撃を開始した。
ネタニヤフ氏は16日、イスラエルはイラン攻撃によって「中東の様相を変えつつある」と述べ、それが同国に「根本的な変化」をもたらす可能性があるとの見解を示した。
イランは1979年のイラン革命以来、イスラム法学者によって統治されている。人権侵害と反対意見への残虐な弾圧を行っているとして、西側諸国から長年にわたり非難されている。
G7首脳は16日、イスラエルとイランの紛争を皮切りとした中東における緊張の「緩和」を求めるとともに、イスラエルには「自衛権」があり、両国の民間人は保護される必要があると強調した。(c)AFP