印旅客機墜落事故で遺体の引き渡し始まる 二つ目のブラックボックス回収
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【6月16日 AFP】インド西部グジャラート州アーメダバードで国営航空会社エア・インディア(AI)の旅客機が墜落した事故で、犠牲者の遺体の引き渡しが始まったが、ほとんどの家族は16日もDNA検査の結果を待っている。事故では搭乗者と地上にいた人の合わせて279人が死亡した。
「48時間かかると言われたが、4日たっても何の返答もない」と、兄が旅客機に乗っていたリナル・クリスチャンさん(23)は語った。「兄は家族の唯一の稼ぎ手だった」「これからどうなるのか?」
市内の火葬場では、乗客の1人、ロンドンで働いていたメーガ・メータさんの葬儀が行われ、20人から30人の弔問者が祈りをささげた。
アーメダバードの市立病院の医師ラジニッシュ・パテル氏によると、15日遅くまでに80人の犠牲者の身元が確認された。「これは綿密で時間がかかるプロセスなので、慎重に進めるしかない」とパテル氏は述べた。
インド当局はまだ事故の原因を特定しておらず、エア・インディアのドリームライナーの点検を命じた。
当局は15日、二つ目のブラックボックス、コックピットボイスレコーダーが回収されたと発表。14日には一つ目のブラックボックスであるフライトデータレコーダーの回収を発表していた。(c)AFP