【6月8日 東方新報】6月3日に開かれた上海市飲食業「完食運動」現場会議によれば、この運動の実施以降、上海市内の厨房から出る食品残渣の量は約50%減少し、いわゆる「食卓における浪費」の削減に大きな効果を上げていることが明らかになった。

 2023年10月16日、上海市飲食調理業協会は「完食運動」の推進に向けた飲食消費およびサービスに関する実施ガイドラインを策定・発表した。2024年には、上海市商務委員会の指導のもと、同協会が「グリーンレストラン」および「完食運動模範店」の評価基準と規範に基づいて現地審査を実施し、1年間で102軒の「完食運動模範店」と351軒の「グリーンレストラン」が誕生した。こうした標準化の推進により、食品安全、低炭素・環境配慮、節電・排出削減、健康的な飲食、誠実な経営、そして浪費の防止といった複数の面で、飲食業界における体制強化と模範づくりが進められた。

 豊收日集団(Harvest Festival Group)、紅子鶏集団(Hongziji Group)、上海杏花楼集団(Apricot Flower Hut)など会議に参加した飲食企業によると、この運動開始以降、企業側は広報活動を強化し、さまざまな形式による啓発イベントを継続的に展開してきた。具体的には、店舗のロビー入口、壁面、テーブル上など目に付きやすい場所に、完食を促すスローガンの掲示やポスター、卓上POPスタンドなどを設置し、取り箸やスプーンを提供するほか、環境に配慮した持ち帰り容器の使用を奨励するなど、来店客に対して残り物を持ち帰ることや食材を大切にする意識を促してきたという。

 上海市商務委員会の関係者は、今年の「完食運動」関連の取り組みが着実に進行していると述べたうえで、今後の重点として、飲食調理業協会による「完食運動約束店」の整備を引き続き推進し、年間100軒の達成を目指すとした。また、優れた取り組み事例を飲食業界内で広く募集し、その成功経験を共有・普及させるとともに、業界従業者が食品ロス防止の理念を率先して実践・守る存在となるように働きかけていく姿勢を示した。(c)東方新報/AFPBB News