【6月4日 AFP】韓国のリベラル派政党「共に民主党」の前代表、李在明(イ・ジェミョン)氏が4日、大統領に就任し、核武装した北朝鮮に働き掛けて「傷を癒やす」と明言した。

最高司令官の権限を引き継いだ李氏は自国軍に対し、北朝鮮の挑発への「準備態勢」を維持するよう呼び掛ける一方、対話の用意はあると主張。

「分断と戦争の傷を癒やし、平和と繁栄の未来を築く」考えを示した。

「どんな代償を払おうとも、平和は戦争よりも良い」と強調し、「北朝鮮の核および軍事的な挑発を抑止し、コミュニケーションチャネルを開き、朝鮮半島に平和を築くための対話と協力を追求する」と述べた。

また、李氏が就任した数時間後、米政府は韓国の重要な輸出品目である鉄鋼・アルミニウムへの追加関税を50%に引き上げる措置を発動した。

李氏は、「保護主義の台頭とサプライチェーンの再編など、世界秩序の急速な変化が、わが国の存亡にとって脅威をもたらしている」と警告した。(c)AFP