「トランプはいつもチキって退く理論」に本人激怒
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■「これは交渉というものだ」
トランプ氏の朝令暮改の根底にあるのは、1980年代にニューヨークでやり手の不動産デベロッパー兼大物実業家として磨き上げた、市場取引の浮き沈みに対する鋭敏さだ。
第1次政権時には、ウォール街での鋭い反応が、トランプ氏の考えを変える唯一の方法となることもあった。
「TACO理論」はFTのコラムを超えて急速に拡散し、投資家の間では単なる皮肉以上のものとして捉えられるようになったとアナリストらは指摘する。
「TACO取引戦略が再び注目を集める」と、デンマークの投資銀行サクソバンクのマクロ経済戦略責任者、ジョン・ハーディ氏は26日に配信したポッドキャスト番組の見出しで使った。
このフレーズはとうとう本人の耳にも入ったが、トランプ氏は28日に株式市場の混乱に直面して引き下がっていることを激しく否定した。
気まぐれなトランプ氏は、「私がチキって退くだと? そんなの聞いたことがない。二度と言うな。意地悪な質問だ」などと、このフレーズについて質問した記者をえんえんと攻撃した。
トランプ氏は、引き下がるどころか国際的な取引におけるハイリスクな駆け引きに身を投じているだけだと述べ、皮肉たっぷりに「これは交渉というものだ」と言い張った。
インタラクティブ・ブローカーズのスティーブ・ソスニック氏に言わせれば、TACO理論は「市場が政権のブラフを見抜く非政治的な方法」だという。