ロシア外相、イスラエルを非難 ガザ攻撃は「民間人への集団的懲罰」
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【5月30日 AFP】ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は29日、イスラエルによるパレスチナ自治区ガザ地区への攻撃を「民間人への集団的懲罰」だと非難した。これは、イスラエルに対するロシアからの最も強い批判の一つとなる。
イスラエル軍は最近、ガザで攻勢を強めており、イスラム組織ハマス壊滅に向けた新たな取り組みだと主張している。
ラブロフ氏は地域フォーラムで、「ガザで起きていることは理解できない。筆舌に尽くし難い」と述べた。
さらに、2023年10月7日のハマスによる越境攻撃に対する「イスラエルの措置」は、「民間人への集団的懲罰に当たる」と付け加えた。
ロシアとイスラエルは伝統的に良好な関係を築いてきた。イスラエル人口の約5分の1はロシア語を話す。
両国はシリアにおける軍事行動でも緊密に連携しており、イスラエルはこれまでのところ、ロシアのウクライナ侵攻に対する厳しい批判を控え、西側主導の対ロシア制裁にも加わっていない。
だが、ロシアは長年にわたり、中東の主要国すべてとも友好的な関係を維持すべく努めてきた。ウクライナ侵攻を進める中、アラブ諸国との外交・経済関係を緊密化させている。
ラブロフ氏は「われわれは、アラブの友好国、そして他の圧倒的多数の国々と共に、この虐殺を直ちに止めなければならないと強く訴える」と述べた。(c)AFP