【5月21日 AFP】マルコ・ルビオ米国務長官は20日、ウクライナ侵攻を続けるロシアが、和平案の概要を数日以内に提示する見通しであり、ロシアの「真の意図」が示される可能性があるとの見方を示した。これに対しウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、ロシアは時間稼ぎをしていると反発している。

ルビオ氏は、プーチン氏とセルゲイ・ラブロフ外相が数日以内、早ければ今週中にも独自の条件を提示する意向を示唆していると指摘。ロシア側が「大まかな停戦条件を提示し、それが停戦につながれば、紛争終結に向けた具体交渉入りへの道筋がつくだろう」と語った。

その上で、ロシアの提示内容は「真の意図を多く語るものになるだろう」と指摘。「現実的で取り組む価値のある条件を示してくれば一つ前進だが、非現実的な要求を含むものであれば、示唆することは明らかだ」と述べた。

プーチン氏は19日にドナルド・トランプ大統領と電話で協議した後、戦争終結への工程やウクライナとの立場の相違を概説する「覚書」の策定に向け、ウクライナ側と協力する用意があると語っていた。

ゼレンスキー氏はSNSに、「ロシアが戦争と占領を続けるために時間を稼ごうとしているのは明らかだ」と書き込んだ。(c)AFP/Shaun Tandon with Stanislav Doshchitsyn in Kyiv