イスラエル首相「ガザ全域掌握する」 支援物資搬入、小規模再開
このニュースをシェア
【5月20日 AFP】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は19日、同国軍が攻撃を強めているパレスチナ自治区ガザ全域を「掌握する」と表明した。ガザでは完全封鎖が緩和され、2か月超ぶりに支援物資の搬入がわずかながら再開された。
一方、ガザの民間防衛当局は、同日のイスラエル軍による攻撃で91人が死亡したと明らかにした。
イスラエル軍は、ガザの「テロリスト拠点」を1日で160か所攻撃したと発表。ネタニヤフ首相はテレグラムに投稿した動画で、「戦闘は激化しており、わが軍は前進している」と指摘。「われわれはガザ全域を制圧する」と宣言した。
人道危機に対する批判が強まる中、イスラエルはガザへの限定的な支援を許可すると表明。第1弾として、「離乳食を含む」物資を積んだトラック5台が19日にガザ入りしたと発表した。
イスラエルは3月2日以降、ガザへの物資搬入を阻止しており、世界保健機関(WHO)はガザで「200万人が飢餓状態にある」と警鐘を鳴らしている。(c)AFP/AFP team in Gaza with Stuart White in Jerusalem